サッカーと移籍のお金

移籍

サッカーに関するお金の話題で最も盛り上がるのは移籍金です。近年は高騰が続いていて、20年ほど前は世界最高額が日本円にして60億円程度だったのに対し、最近では100億円を超える金額が飛び交うことも珍しくなくなってきています。しかし、どんなに高騰しようともそのお金はクラブ間で行き来するだけで選手には恩恵がないといわれることがありますが、それは誤りです。

サッカー界における移籍金は基本的には選手を獲得するクラブが放出するクラブに支払うものですが、実は選手にも支払われることがあります。契約条項のなかに、数パーセントを選手に支払うという条項があればその割合が選手にも支払われるのです。パーセンテージは5パーセントから15パーセントであることが多く、100億円という規模のビジネスであれば5億円から15億円という莫大な金額が選手に渡ることになります。

さらに、年俸についても影響があります。選手を獲得する際にクラブが支払うお金は年俸も含まれます。そのため、移籍金が安くなれば年俸を引き上げることが可能になるため、選手によっては放出元のクラブに直談判して引き下げを要求することもあるのです。すると、獲得するクラブからは高い年俸が提示されるということになります。